保育士さんから、こんなことを聞くことがあります。
「子どもの聴く力が育っていない」
子どもたちが、人の話だけではなくて、
周りから聞こえてくる音にも関心が無いようなのだとか。
私たちの身の回りには、たくさんの音が溢れています。
お料理の音、鳥の声、人の足音、衣擦れの音、
車の音、学校のチャイム、廃品回収の拡声器…。
そのなかでも、
朝のじゅうじゅういう音は、目玉焼き^^♪とか、
夜に聞こえてくる足音は、パパ^^!とか、
この鳥の声は、すずめちゃんじゃないなあ…^^とか、
いろんなうれしい音のサインって、ありますね。
でも、音に無関心だと、そんな喜びにも気づくことができない。
それは
喜びの多いものであってほしい子どもの暮らしにとって
すごくもったいないし、
なにより毎日がすこし物足りないようで、淋しい。
赤ちゃんの頃から
ずーっとテレビがつけっぱなしのお部屋だったりして
静かな環境にいられなかったりすると、
いろんな音に気づく機会が少なくなります。
静かな時間というものを過ごしていなければ
ひとつひとつの音を、個別に知るという機会は少ないからです。
だから、いろんな音の中からひとつの小さな音を
選び取るということも難しいし、
できてもそれに集中することができないかもしれません。
そもそも音に関心を払えずに、
自分にとって大事な音のサインにも無頓着になります。
例えば、足音でママが近づいてきたことがわかる、って、
とってもうれしいことなのに。
子どもに音への関心を育てるためには、
子どもの耳に「心地いい音」を聴かせることです^^
気持ちいい音は聞きたいし、聞くことに集中しやすい。
例えば、オルゴール♪
いい音を聴いて、気持ちよさをいっぱい感じたら、
聞くことの楽しみを感じられるようになります。
いろんな音の中から、自分の聴きたい音を選んで、
それに注意を向けていくこともできるようになるでしょう。
人の話も、しっかり耳を傾けられるようになります。
いい音を、一緒に、いっぱい聴けるといいですね^^
一緒にお話しているときも、
大事なことを小さな声で言ってみたりするのも
内緒話みたいでうれしいし、よく聴こうとしますよ^^