窓辺でクリスタルガラスの美しさをしずかに見せてくれるサンキャッチャー。
ですが、
ひとたびお日さまの光を受けたら、その魅力が一気に輝きだします。
お日さまの光がサンキャッチャーを介して
壁に、床に、たくさんたくさん小さな虹を作るのです。
窓からの風があればサンキャッチャーが揺れて、
それと一緒に
小さな虹たちもくるくる踊り、走りだします。
先日かばんねこに来てくれた赤ちゃんも、床に生まれた虹たちを一心に見つめていました。
左から右へ踊るようにゆっくり走る虹たちを目で追ったり、
あっちに首をひねったり、こっちを見上げたり。
手の上を流れてゆく虹を捕まえようと、もう片方の手を重ねてみたり。
届きそうなちょっと先の虹に向かって、足をふんばって進んでみたり。
虹と遊ぶのに忙しいこの子も、
お座りするようになったら、また視点が変わって
立っちするようになったら、また視点が変わって
虹を追いかけたり、手に浮かべてみたり、
紙に映してみたり。
きっと生まれる虹はいつも同じでも、
子どもはその育つ時々に、何かを感じ、考えて、遊ぶでしょう。
そして大人の私たちは、
日常のなかのその豊かな子どもの姿を
ありがたく見つめるのですね。
かばんねこの子どもたちはすっかり大きくなりましたが、
やはり虹が生まれる朝は、皆とてもすきです。
コメントを残す