ガスコンロ…?
うん、火がちゃんとお料理してる!
コンロになっているのは、赤ちゃんが床を転がして楽しむおもちゃです。
お料理の、いい場所になりました。
あ、もしかしたらキャンプのガスコンロかもしれませんね。
そっくり。
おもちゃたちは実は日々こんなふうに、じみに活躍しています。
子どもたちの想像のままに、アレになったりコレになったり。
モノの姿と、その使い方をよく見ているのだなと感心します。
だから、体験がとても大事といわれるのですね。
すべて実体験があればこそ、なのです。
自分で見て、聞いて、触って。
匂いや感触、重さや質感もふくめて五感で感じて。
やってみること。
それが、体験の知となりますから。
たとえばスマホなどの画面を通じてなにかの動物を見ただけで、わたしたちはそれを分かったような気になってしまいます。
けれど、実は得られた情報は、とても少ないのかもしれません。
それがどんな大きさで、どんな毛の質感で、どれくらいの重さで、
どんな匂いがするのか、爪があるのか、温かいのか冷たいのか、
どんなふうに声を出し、筋肉を動かすのか。
いろんな経験のある大人なら「見ただけ」で分かることもあるでしょう。
けれど、
まだまだ経験も知識も少ない子どもが、同じ情報を得ただけでおとなと同じくらい「そのモノ」が分かるかは…どうでしょうね?
日々の生活のなかには、
自分の目で見て、聞いて、匂いを嗅いで、味わって、触って、やってみる。
そんなチャンスがたくさんあります。
がんばっていろんなところに出かけたり、珍しいことを体験するだけじゃない。
まずは日常の暮らしが、子どもを育てますよ。
年明けのお楽しみ
秋の夜長は大人もゲーム
本気で提案します
市の子育て支援センターに、新しいおもちゃの提案にうかがってきました。
たとえば
写真のようなギアのおもちゃでも、いろんな「見る」ポイントがあります。
「お手頃なのはやっぱりプラスチック製ですね」
価格、大事ですものね。
「木製のほうが手触りや重みがいいなあ…」
素材によって五感に届くものが違いますね。
「赤ちゃんも来るし、誤飲しないサイズはうれしいですね!」
パーツの大きさは、赤ちゃんも来る施設にはとても大事。
「ひとりで遊ぶかな、誰かとあそぶかな、この年齢ならどれくらい使うかな」
パーツの量は、ここではどれくらいがちょうどいいでしょうか。
「プラスチックは劣化が早くて壊れやすい…。木製なら丈夫だし、壊れたら直せるのに」
丈夫さも大事ですね。たくさんの子が使います。
買い替えの場合・修理した場合、後々何がどれくらい違ってくるでしょう。
「直接見ることができない穴を探って差し込むタイプだと、未就学の子には遊びにくいかも」
おもに遊ぶ子どもにとって扱いやすいつくりかどうかが、とても大事です。
何に重きを置くのか。
おもちゃを選ぶときの優先順位は、その場所によって全く違います。
だからかばんねこはまずは、そこをきちんとうかがいます。
そのうえで、かばんねこだからこそできることを盛り込んで、提案します。
かばんねこは、
いろんなおもちゃを知っていますから。
子どもの育ちとあそびの知識がありますから。
育ちに合っているか。
扱いやすさ、遊びやすさ。
どんなふうに置くか。
どこに置くか。
それを置く場所にはどんな工夫が必要か。
遊びを広げるために、おとなができることは何か。
保育のプロでも教育のプロでもないことを言い訳に逃げ腰のときもあったけれど、やっぱり、子どもが子どもらしく育つ環境を作りたいから。
保育園や市の施設なら、地域の子がたくさん遊びに来るのです。
役にたたずして、なんとする。
遊びとおもちゃと育ちのことなら、どーんとこい!にする。
本気でやります。
子どもが子どもらしく育つ社会を作りたいです。
本気で考えて、いいと思ったものを提案します。
もちろん、お店でも。
たまに気弱が出てふにゃふにゃすることがありますが、自律します。
なんでも聞いて!がんばる!
お日さまの虹と遊ぶ
窓辺でクリスタルガラスの美しさをしずかに見せてくれるサンキャッチャー。
ですが、
ひとたびお日さまの光を受けたら、その魅力が一気に輝きだします。
お日さまの光がサンキャッチャーを介して
壁に、床に、たくさんたくさん小さな虹を作るのです。
窓からの風があればサンキャッチャーが揺れて、
それと一緒に
小さな虹たちもくるくる踊り、走りだします。
先日かばんねこに来てくれた赤ちゃんも、床に生まれた虹たちを一心に見つめていました。
左から右へ踊るようにゆっくり走る虹たちを目で追ったり、
あっちに首をひねったり、こっちを見上げたり。
手の上を流れてゆく虹を捕まえようと、もう片方の手を重ねてみたり。
届きそうなちょっと先の虹に向かって、足をふんばって進んでみたり。
虹と遊ぶのに忙しいこの子も、
お座りするようになったら、また視点が変わって
立っちするようになったら、また視点が変わって
虹を追いかけたり、手に浮かべてみたり、
紙に映してみたり。
きっと生まれる虹はいつも同じでも、
子どもはその育つ時々に、何かを感じ、考えて、遊ぶでしょう。
そして大人の私たちは、
日常のなかのその豊かな子どもの姿を
ありがたく見つめるのですね。
かばんねこの子どもたちはすっかり大きくなりましたが、
やはり虹が生まれる朝は、皆とてもすきです。
こんな素材もあるよ
簡単につなげられて
でも簡単には取れないから、
作りたいものに集中できる。
丸い穴に、ぷすんぷすんと突起を差し込むだけ。
くにゃくにゃ自由自在、
2×4cmのパーツを自由につなげて
いろんな形が作れます。
ひねってみたり、丸めてみたり、
パーツの間を通してみたり。
留めるところをちょっと変えただけで
全然ちがう形が生まれてびっくりしてみたり。
最初はちょっと扱いにくい感じがするけれど、
コツをつかむとどんどんどんどん。
「ものをつくる」には、
いろんなやり方や道具があります。
折り紙や粘土が、子どもたちにはいちばん身近ですね。
積み木やブロックとかも。
でも、それがあんまりハマらない子もいる。
だけどそれだけで
「この子は作るのはそんなに好きじゃない」
「自分は作るのは得意じゃない」
って決めてしまうのももったいないこと。
かばんねこには、
こんなふうにちょっと毛色のちがう
「つくる素材」が、いろいろあります。
ぴったりの素材に出会えたら、
作ることの楽しさに出会るかもしれません。
好き!って感じるかもしれません。
素材によってはやっぱり違うかもしれないけれど、
出会い続けたら、これ!に出会うかも。
「すき」があることは
とてもすばらしいこと。
人生のなかで、とてもよいものをくれ続けます。
子ども時代、
「体験」がめちゃくちゃに濃厚なころ。
いろんな素材たちに、出会ってほしいな!
どうぞ、ぞんぶんに!
このかたち合わせのおもちゃ
最大の魅力は、このフタ!
なぜなら…
丸や三角のかたち合わせがまだできなくても、
フタを開いて
「入れる」「出す」
が、できるから。
この写真の子も、フタをひらいて
「とにかく入れまくる」ができました!
フタがゴムで結わえられているので、
ゴムが戻る反動で
パタン!パタン!
気持ちよく閉まる音も楽しい。
このパタンパタンを延々と楽しんでいる赤ちゃんもいます。
もちろん、形合わせのおもちゃです。
が、
横にしてころころからから転がして遊ぶ。
逆さまにして中のものをジャーと出す。
パタンパタンする。
フタを開いてモノをいれる。
フタを開いてモノを入れてフタを閉じる。
フタを開いてモノを入れまくる。
シフォンなど布やひもを入れたのがしゅるしゅる引き出せることに気づく。
ひもが引っかかったら引っ張ったり振ったりしてほどく。
どんなものも入れてみようとするから、大きいものは入らないと分かる。
小さいのは入るけど柵の隙間から落ちることに気づく。
小さいのは形合わせの穴から入ることが分かる。
何にもないと軽く、たくさん入れると重いことが分かる。
つめこみすぎるとフタが閉まらないことが分かり調節する…。
そしてそんないろいろのなか、
丸や三角や四角が、その穴に偶然入ったら…
「かたち」が合うことに気づいたら…
ついに、かたちあわせができる!
シンプルなおもちゃは
赤ちゃんでも、大きい子でも、
やりたいことをぜんぶ受け止めて
やりたいことを存分にやらせてくれます。
その試行錯誤のなかで、子どもは自分で育っていく。
もちろんおもちゃが無くても、子どもは育ちます。
が、
その育ちの「時」にぴったりの道具がそばにあることは、
とてもありがたく、うれしいこと。
自分で自分を育てていく子どもの力に、必ずなってくれますから。
かばんねこも、お手伝いします。
お子さんと一緒に、良い道具に出会いにおいでくださいね。
ぴったりのイス
ぱかっとたまご
営業時間など変わります
オープンしたてのころの、かばんねこの棚です。
すかすか、のびのびですね。
このときからずっと
縁をくださるお客さまのために
バタバタうろうろと過ごしていますが、
あれもこれもと思いつつ、
できていないことがたくさんあります。
自分でため込んだ勝手なもやもやですが、
ダメになる前に、なんとかすることにしました。
急に申し訳ありません、
10月からかばんねこの営業時間を変えさせていただきます。
営業時間 10:00‐17:00
定休日 火・木・土・祝
(中2生が高校生になったら祝日も開けよう)
レンタルスペースの利用も営業日とおなじですが、
難しいときは、定休日や時間にかかわらずご相談くださいね。
営業日を減らしたり申し訳なく思うのですが、
かばんねこに来てくださるかたのために
もっとちゃんと役に立てるよう、
店と自分を変えていきます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
こどものしごと
あそびのなかで、
子どもは自分の成長のために、真剣に仕事をします。
玉を木箱の丸い穴に入れる。
引き出しを開けて取り出す。
引き出しを閉めて、また穴に木玉を入れる。
引き出しを開けて取り出す。
たまに引き出しを閉めるのを忘れて、
玉が木箱に入らないことがありますが
そんなときも「あ」と小さな驚きだけ。
くりかえし、くりかえし。
何度も、何度も。
同じことを確かめるかのように、
しずかに集中する姿があります。
同じことを繰り返すのは、大事なしごと。
そして、
徹底的に繰り返して自分のものにすると、
彼らは自分のやめ時で、ぴたっとやめます。
じゅうぶんにやり切って、満足してやめること。
それもとても、大事なしごと。
自分で体験して「分かった」ことや「できた」ことが、
子どもの自信になるだけではありません。
自分でやって「分かった」「できた」からこそ、
遊びや暮らしのなかで、
それをもとに応用したり、発展させることができる。
あそびのなかで、
彼らは自分の成長のために、真剣にしごとをします。
おとなはその姿を邪魔せず、
もっと知育になることを教えてやろうなんて思わず、
すごい!なんてわざわざ言いに行かず、
謙虚に遠くで近くで、見守りましょう。
ねっ
お片付け&明日はお休み
明日23日(水)お休みをいただきます。
定休日をはさんで、25(金)からまた開けますね!
さて、お片付け、してくれました。
「お片付けしてから帰ろうね」と、お母さんとがんばった。
ありがとうねとバイバイして、気づいたら。
シャベルのところに、フライパン。
そうね!形が同じだもんね!
ありがとありがと^^
四角のものは、四角のところに。
うん、そのとおり。
ありがとありがと。
遊びの様子も、
「なかま集め」や「分けること」が、好きな頃のようでしたね。
ちゃんとしっかり考えて、ここだと思うところに戻してくれました。
最後までしっかりやりきることができて、よかったなあ!
こういうことをやりやくてやる姿が、子どもが育つ過程にはかならずあります。
そのころに「もとにもどす」ということを
「イヤなこと」じゃなく
「楽しい」ついでに「習慣・あたりまえ」にできるといいですね。
大人には、お片づけを一緒にするだけじゃなくて、それを促す「場所づくり」という工夫もできるんですよ。
無駄に怒ることもきっと少ないし、楽だとおもいます^^
ご相談くださいね。
明日23日(水)お休みをいただきます。
定休日をはさんで、
25(金)からまた開けますね!