重いを知る。

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天秤ばかりでままごとの具材を量る

「重さの概念が分かるおもちゃがほしいんです」
お客さまから、そんなリクエストがありました。

子どもに「重いのどっち?」と聞く機会があって、
見た目の大きい方を選んでしまうと。

うん、そうだよね。
自分の経験から、ちゃんと予想しています。いいぞ!
でも少ーし、経験が足りなかったかな。

重さを知るのにちょうどいいおもちゃを用意するなら、やっぱり「天秤ばかり」がいいなとおもいます。
重たいほうが、ぐっと下がる。
軽いほうが、ぐぐぐと上がる。

例えば、
ゴムボールと木の玉。
ホウロウのお皿とプラスチックのお皿。
あれ?あれ?
変だな、木の玉のほうが小さいのに。
変だな、プラスチックのお皿のほうが大きいのに。

見た目が大きくても重いものがある。
見た目が小さくても軽いものがある。
天秤ばかりを使うことで、その違いを子どもたちが自分の「体の感覚」だけではなく、実際に「目で確かめる」ことができます。
「天秤ばかりの動き」という目の前にある事実によって、自分の感覚の確かさを知ることができます。

でも、
おもちゃを用意しなくても、「重さ」とか「大きさ」が分かりやすく違うおもちゃや生活道具で、いろいろ試してみてもいい。
それをそれぞれを中身が見えない袋とかに入れて、「重いのどっち?」って遊んでみてもいい。
ただし、最初は「分かりやすくピーンと分かる」ことが、すっごく大事ですよ。
分かればもちろん嬉しいし、楽しくてもっと知りたくなるからね!


ところで、
話は戻ってお客さまのご相談のこと。
「あ、この子はそういう重さの経験がまだ無かったんだね」ということともに、かばんねこ自身はどうやってその感覚を獲得したんだろうと子ども時代を振り返ると…。

うん、やっぱりシーソーだな!
公園で、家族や友達と、自分の体で体験できました。実験していました。

父とシーソーするときは、どんなにうんうん頑張っても、自分の上がりきったシーソーはぜんぜん動かなかった。
でも、父に前のほうに座ってもらうと、ギッコンバッタンできた。
妹と乗るときは、わたしが前の方に座るようになった。
(でもやっぱり重さの違いがあって、妹のおしりがぴょんと飛んで痛がったから、加減した。 これも体験しないとわからないね。)
友だちとは、2人ずつとかで自然に分かれた。
年齢が違う子と遊ぶときは、重さが均等になるようにした。
釣り合わなければ、重り(子ども)を足し引きするか、座る場所を前後に移動した。
ひとりでシーソーの端から対の端まで歩いて渡る遊びもした。真ん中でバランスをとるのが楽しかった…。

そう思いかえすと、
自分の体で体験すること、いろいろやってみること、知ることが、なんと身になることかとしみじみ思います。


自分の体の感覚を総動員して、子どもたちは身の回りの世界を知っていきます。
ぜひ、いろんなものに触れて、体験して、たくさん感じてほしい。
わくわくと、「これはどうしてだろう?」「やってみよう!」「こうしたらどうなるかな!」って、いろんな実験をしてみてほしいです。

遊びながら、体験しながら、子どもたちは「知る」。
そして自分が体験して「分かった」ことは、かならず身につきます。

大人にとってはあたりまえすぎることばかりかもしれないけれど、子どもたちの姿をよく見て、必要に気づけるようにしていきたいですね。
(ああ、そうおもうとやっぱり、「危ないかどうか」ということだけで遊びの道具を大人が勝手に判断すること、やはり残念すぎます)

今の子どもたちは、体験が少ないと言われます。
子どもだけでわあわあと遊んで試行錯誤して、失敗したりうまくいったりする時間もチャンスも少ないかもしれません。
だから、身近な大人がちょっとカバーする必要があります。
かばんねこも、お手伝いできたらうれしいです。
おもちゃ屋ががんばることだとも思いますし、ご相談くださいね!