ドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」のこと②

本と絵本と 8 Comments

この映画では、祝島のほかにもうひとつ、

描かれている国があります。

それは、スウェーデン。

 

この映画の主題は、

「未来のエネルギーをどうするのか?」ということを

私たちに問いかけることにあります。

原発建設に反対する祝島の人々と、

地域にある資源を利用して、自然エネルギーを進めるスウェーデン。

ふたつの国の、まったく正反対の姿を並べて見せる、

ただそれだけで、

わたしたちに考えることを強要してきます。

 

スウェーデンは、電力を自由化することで、持続可能な社会への舵を切りました。

映画の中でのこの会話は、強烈です。

「どうして風力発電だけで生活できるんですか?」

「簡単さ、自然エネルギーの電気を供給する電力会社から電気を買えばいい」

「日本では買えません」

「ウソだろ?なんでだ?たったひとつの電力会社からしか買えないわけじゃないだろう?」

「独占会社からしか買えません」

「そんな馬鹿な、変えなきゃだめだ…」

 

今の日本を思うと、茫然としてしまう。

 

だけど、希望を感じました。

 

祝島の人たちの想いと苦しみと、自然とともに生きる日々の暮らし。

そして、スウェーデンの人たちが生き生きとした顔で作りだす「未来づくりの現場」。

そこから得ることができるのは、

将来のビジョンに向かうたくさんの「意思」のひとつに

自分がなるんだ、そのことの発見です。

 

未来への自分の選択を

しっかりと意識すること、

自分の立地点をしっかりと確立すること、

そのきっかけをくれる映画だと思います。

 

「脱原発・自然エネルギー志向」

 

なんとなくじゃなく、「意思」として。

だって、お母さんだもん。

 

子どもたちを守るために。

その子どもたちと、その子たちの子どもたち、

子どもの子どもの、子どもの、子どもの、子どもの…

子どもたちを、守るために。

そして、

私たちのあとに生まれてくるみんなに、

美しい自然をつないでゆくために、 

やっぱり、

しょうがないなんて、言ってられない^^!

 

 

ドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」のこと①…上関原発をめぐる祝島の人々の想い

本と絵本と 12 Comments

 瀬戸内海に浮かぶ小さな島、祝島。

祝島の真正面にある湾、田ノ浦では、28年前から

中国電力による上関(かみのせき)原発の建設計画があります。

 

 島の住民の9割が参加する「上関原発に反対する島民の会」

一貫して計画の撤回を求めてきましたが、

知事は埋め立ての許可を出してしまいます。

 

 島の漁師もおばちゃんたちも、総出で船でバリケードを作り、

中国電力の作業を実力で阻止しようとします。

 

「海は売らん!」

自分たちの暮らしを支えてくれる海を守るため、

自然を守るため、そして、生きるために。

 

涙が出ました。

何にって、

船の上から島民に呼びかける、中国電力の説得の言葉に!

 

「みなさん、いまさらこんな一次産業を続けていて、未来がありますか?

食べられるようにしていくには産業の活性化が必要です。

原子力発電は地域の雇用を増やします。」

あなたたちは一体、何を食べて生きているんですか?

食べられるものはすべて一次産業が作っています。

 

自分の頭で、ちゃんと考えているのでしょうか?

「仕事」という大義名分に安住して、思考停止状態になっている、

そんな姿に戦慄を覚えます。

 

こういう人たちは、自分の頭で考えて、

意志を持って、願いを持って生きている人たちを、

ものすごく疲弊させる、ものすごい力があります。

(よく会うでしょ、女性は、特にお母さんになったりすると^^)

 

自分の「仕事」という「自分に割り当てられた役割」に固執し、

海の上で向かい合っている祝島の人たちを

見ようとしない、

言葉を聞こうとしない、

なぜ自分たちの「じゃま」をするのか考えようとしない。

何より

自分たちのしていることの意味を考えようとしない。

 

自分と、家族と、子どもと…。

友人も、知人も、地域も、日本も、自然も、現在も未来も、

あなたとあなたのまわりの世界は、

すべてその「大事な」仕事とつながっているのに。

 

自分が仕事として為すことが、どんな意味のあることなのか

考えられなくなっているのでしょうか。

 

彼らの無表情がほんとうに怖い。

 

祝島の人たちは、

自分たちの暮らしを守りたくて、

海や自然を守りたくて、

今の環境を子どもたちに残したくて…、

 

ちゃんとした理由があって

懸命に訴えているのに、

その願いを届ける最初の一歩目から

拒否されてしまう。

 

見てくれない、聞いてくれない、

ほんとうに、気持ちが折れそう。

おまけにその相手は、

「国のエネルギー政策」という大きな力が

働いているものなのです。

 

そんなものに対抗しなければならない

島の人たちの厳しさに、体が震えました。 

 

だけど、28年間、島の人たちは反対運動を続けてきました。

信念がなくちゃ、強い想いがなくちゃ、続かないです。

 

その想いの強さを、皆さんに観てほしい^^

そして、応援してほしい。

というか、知ってしまったら、

応援せずにはいられないのですけれど^^

 

「上関原発に反対する祝島島民の会」ホームページ

映画「ミツバチの羽音と地球の回転」公式ホームページ

よかったら、どうぞお越しください^^

お店のこと , 8 Comments

先日もお客様にお電話いただき、

自宅のおもちゃ置き場にお越しいただきました。

 

実店舗がないとはいえ、こうして足をはこんでくださる。

ほんとうに有り難いことだと、幸せに思います。

 

きれいなお店でお客様をお迎えすることはできないけれど、

どんなかたちでも

実際に木のおもちゃに触れていただくことが、

いちばんお客様の安心につながります。

直接触れて、遊んでいただき、

お子さんの年齢や、好きなことを聞きながら

おもちゃのお話をさせていただく。

そして、一緒に子どもたちへの大事な贈りものを選んでゆく。

それを大事にしたいのです。

 

それは結局、そのおもちゃを手渡してもらう、子どもたちのためになります。

 

育とうとする身体を育み、

いろんなものを感じて伸びようとする心を、優しく手伝ってくれる、

良いおもちゃたち。

だからこそ、子どもたちの良い友達になってほしい!

 

かばんねこは、

お客さまの子どもを想う気持ちに、ちょっとお手伝いして

子どもたちにぴったりの木のおもちゃを、一緒に考えます。

 

だから、やっぱり…

 

もう少しおもちゃの場所をなんとかして、

足を運んでくださる方が

「ごめんなさい、おしかけて…」とおっしゃらずに

ゆったりと過ごしていただける場所になるよう、考えます^^!

「グッドトイ」ってなんでしょ^^?

おもちゃ , , 10 Comments

昨日は「グッドトイ選考運営委員会」でした。

 

「グッドトイ」「選考」というのは、

市場にあふれるおもちゃの中から

優良なおもちゃを「グッドトイ」として選ぶことです。

 

「NPO法人 日本グッドトイ委員会」により

1985年から始められた事業です。

 

「グッドトイ」として良いおもちゃを選び、

それを広く普及させることを目的しています。

 

1年かけて準備をすすめ、

おもちゃの専門家・おもちゃコンサルタントによる推薦おもちゃ、

おもちゃ作家さんやメーカーからの自薦おもちゃのなかから、

おもちゃコンサルタント投票&一般投票の

3回の厳しい選考を経て、

十数点が、毎年5月に発表されます。

今年は19点のおもちゃが、グッドトイの仲間入りをしました^^

 

選考基準には、

「3つの方針」と「6つのポイント」があります。

 

「3つの方針」

①健全なおもちゃ

安全性への配慮を評価するとともに、

暴力的行為、他を傷つける行為を連想させるもの、

遊び内容が暴力的であるものは選定されません。

②ロングセラーおもちゃ

流行を求めた一過性の楽しさではなく、

ロングセラーのおもちゃとしての

可能性を評価します。

③遊び・コミュニケーション尊重おもちゃ

知育・早期教育への偏重を慎重に取り扱い、

ユニバーサルな遊びとコミュニケーションを尊重した

選定を行います。

 

「6つのポイント」

①心地よい音

②動きのバリエーション

③感触のよさ

④適度な大きさと重さ

⑤美しい色と形

⑥丈夫で壊れにくい

 

 最終選考をへてグッドトイに選定されたおもちゃは、

視覚・聴覚・触覚など私たちの五感に直接働きかけるおもちゃが

数多く選ばれました。

また子どもと大人が一緒に組み立てたり壊したり、

指先を使って、

おしゃべりしたり相談したり

コミュニケーションをとりながら

創造的なあそびが楽しめるおもちゃ、

また

ごっこ遊びやお話が始まりそうなおもちゃ、

小さな子からお年寄りまで

年齢を問わず楽しめるおもちゃ、

15年もの長い間子どもたちに親しまれてきた

ロングセラーのおもちゃなど、

子どもたちの体を使って心を使って

自然に誰かとコミュニケーションをとりながら

楽しく遊べるおもちゃが選ばれています^^

 

昨日は

おもちゃ作家さんやメーカーさんに向けて

あなたのおもちゃを自薦しませんか??

という手紙を出しました。

 

全国のおもちゃコンサルタントには

これは!と思うおもちゃを推薦してね、

という案内がすでに届いています。

 

今回はどんなおもちゃが

選考にあがってくるでしょう。

そして

どんな楽しいおもちゃが

「グッドトイ」として選ばれるのでしょう^^

 

せっかく

選考運営委員にならせてもらったんだもの、

 

子どもたちに良いおもちゃを届けられるよう、

大人のみなさんに良いおもちゃを伝えられるよう、

がんばります^^!

福島のママと②

子どもとゆく 12 Comments

福島の彼女たちの話を聞いていて、

ああ、ほんとうに、あのときの私と同じだ…

子どもたちへの同じ不安や想いを抱いて

迷いながらの選択を繰り返していた日々を思い出しました。

 

がらんとしたスーパーの食材売り場に茫然としたり、

食材があってもその前で買うかどうか決めかねて、

気がつけば何分もたっていたとか、

水を買いに行ったら500ミリのものしかないとか、

2リットルがあっても一人1本までとかだったり、

なんだか殺伐とした空気に、それだけでぐったりしていました。

 

早いもの勝ち、買ったもの勝ちみたいな雰囲気…

 

赤ちゃんを連れて買い物している人も同じ条件だなんて、

そりゃないよ…と悔しい気持ちになったり、

そんな中で、「赤ちゃんのいるかたは店員にご相談ください」という張り紙を見てほっとしたり…

 

でもとりあえず、

母としては、子どもを守らなくてはという想いだけで

まいにち動いていたという感じです。

無条件で信頼していた生協も、あのときは買えなかったです。

地産地消をすすめる生協だから…

 

だけど、いろいろ調べ回っているうちに、

自分のやるべきことが分かってきたのは有難かった。

 

まずは、被ばくは「足し算」だということが分かったこと。

14日の爆発後などに知らずに高線量の場所にいたとしても、

その後を気をつけて「足す量」が少なく済むようにしてやれば、体の回復の助けになること。

 

それから、ヨウ素やセシウムは、体外に「出る」事が分かったこと。

そのためには、食材や食事の内容に気を配ればよいこと。

 

あとはとにかく、拭き掃除!!

 

自分のやるべきことが分かれば、心も安定します。

どっしんと構えて、子どもたちに接することができたのは、幸せでした。

母親の不安は、子どもたちも敏感に感じてしまうものだから^^

 

あ、福島のママの話までいかなかったですね、

次で書きます^^;