1歳さん頃から、指を使うおもちゃをお求めのかたが多くなります。
でもね、動作がまだ、大胆だったりするんです。
例えば写真のような「棒差し」なら、
ちびさんはむんずと掴んで、力づくで抜こうとします。
だから、がたがた大きな音が出たり、
抜けたとたんに台までぴょんと飛んで
大きな音を立てて落ちたり。
抜いたものをぽいぽいそのへんに放ったり。
すごーく粗暴に、乱暴に見えます。
でも、大丈夫ですよ。
ちびさんたちはまだ、わたしたち大人のようにはいきません。
手指を自在に動すこと「練習中」のひとなんですから。
力の加減も「練習中」のひとなんですから。
くりかえし、何度もそのおもちゃに触れるうちに、
ちゃんと、だんだん、できるようになるのです。
そして、
とにかく「抜く」ことだけに夢中だったひとが、
どんなふうにつまんだら抜きやすいかに気づいたり、
抜いた後に「入れものに入れる」ことが楽しくなったり、
抜いたものを並べたり積んだりできることを面白がったり、
しっかり目と手を働かせて、もとの棒に挿し直したり。
いろんな楽しみを見つけて、
わくわくと遊びながら、育っていくのです。
大人はただ「らんぼう…」とがっかりして眺めるだけの係ではありません。
もし一緒にいられるなら、お手伝いできることがちゃんとある。
力加減がうまくいかなくて台まで動くようなら、
台をおさえてあげてもいいのです。
抜いた後にぽいぽいと放るなら、
「入れ物を用意して」「入れる様子を見せて」あげたらいいのです。
どんなふうにしたらやりやすいかな?
そう、考えてみたらいい。
「投げないよ!」「優しくやって」と言葉で指示したり、
手をつかんで止めなくてもいいんです。
どんなふうにそのモノを扱うのか、
「大人が、ゆっくり、やって見せる」
それでいい。
暮らしのなかの、いろんな場面でも同様です。
「大人が、ゆっくり、やって見せる」
大人も無駄に怒らないし、
子どもも無駄に怒られない。
いちばん楽で、楽しさを損なわなくて、おすすめします^^
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