赤ちゃんが「あれ?なにかを見ているな」と気づくときがありますね。
そんなとき、どうしていますか?
きっと、「何見てるの?ああ、◯◯◯か、すきだもんねー^^」
たとえばそんなふうに声をかけていますね。
お母さんが無意識のうちにできる、すてきなコミュニケーションです。
赤ちゃんが見ているものに注意を向けて、共感してくれます。とってもうれしい^^
でもそこに、もうひといき、足してほしいことがあるのです。
それは、「赤ちゃんが見ているものについて、もうちょっとおしゃべりをする」ということ。
たとえば赤ちゃんが何かおもちゃを見たら、それを赤ちゃんに見せたり渡したりします。
そして、名前を言ってあげたり、シャンシャンとかブーブーとか、ぴったりした音を付け加えてあげる。
「赤色きれいだね」「まあるいのがついてるね」「いい音がするね」そんなことも。
じつは、赤ちゃんがなにかに注意を向けていられる時間は、とっても短いのです。1分もない。
だから、その時間を大事にしてあげることが、赤ちゃんが「ものに注意を向け続ける」「さいごまで見る」「さいごまで聞く」そんな力の応援になっていってくれるのです。
見ているものについてことばをかけることは、そのことばが、自分が見ている「モノ」がどんなものなのか、その意味を示すものとなってくれるから。
でも、興味がなくなってしまったら、すぐにやめてOK!
大人がそれ以上長くしようとがんばっても、赤ちゃんは、まだまだひとつのことにしか注意を向けられないから^^
赤ちゃんの興味に大人が合わせていくことは、とても大事なことです。
「ね、これみてごらん、ほら」と、親の見せたいものに気を引くことは、子どもが「何かを興味を持って見る」「気持ちを集中させてモノを見る」という機会を奪っているとも言えるかも。
ほんのちょっとのことだけれど、そのちょっとずつの積み重ねを考えると、あ、やばそう…って感じますね。
大人が子どもの興味にあわせていくことは、子どもの言うなり?になることとはちがいます。
これは、赤ちゃん時代のはなしです。
赤ちゃんはまだ、同時にふたつのことができないんだから、それに見合うようなお手伝いをしようね、というだけのこと。
そしてこのことは、
「見ることと聞くことを同時にできるようになる」そんなすてきな力を得ていく子どもたちへの、もう一歩すすんだ、うれしい大人の助けとなるのです^^
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