22日の日曜日、かばんねこ3周年のありがとうワークショップ&講座がありました。
「あそびで育てる心と身体」というテーマで、
子どもと育ち総合研究所・主任研究員の宍戸信子先生をお招きしました。
子どもと一緒に、良いおもちゃたちで遊びながら、
宍戸先生のお話をつうじて、今のお子さんの姿を知りましょう。
そして、
これから親のわたしたちは、どんなふうにその育つ力をお手伝いできるのか、
子どもの10年後、20年後、30年後にどんな姿になっていてほしいのかを想いながら、
みんなでお話を聴いてみましょう。
…というワークショップです。
まじめに、だけど、とにかく遊んで楽しく、未来にわくわくしながら^^
今日は、
0-1歳さんのワークショップ、2-3歳さんのワークショップの様子と
先生にうかがった、大事なことをちょっと紹介しますね。
小さな子どもは、ちょっと遊んでは、次のおもちゃに、
またちょっと遊んでは、次のあそびに…、
ひとつの遊びに、じっくり時間をかけません。
「すぐ飽きる」
でもじつは、飽きているんじゃないんです。
ちびさんは、いったんその遊びに「満足した」ということ。
「満足して、終わった」ということ。
「おもちゃを持った」そして「しばらく持って、放した」
今はそれで終わらせだけで、飽きているわけじゃない。
だからちゃーんと、
そのうちにまた、同じおもちゃのところに、遊びに戻ってくるのです。
そういう視点があれば、
「またちらかった!」「片付かない!」も、ちょっと気分が違うかも。
ぜひぜひ何度も何度も、体験させてあげてくださいね^^
今、じぶんが楽しいこと。
今、じぶんがやっていて楽しいことを、繰り返す。
それが、子どもの遊びです。
でも、赤ちゃんは、まだまだできることが少ないですね。
だから、ひとつのおもちゃでのあそびの時間が、短いのですね。
「おもちゃを持っただけ」だけど、
それは、
「持つ」以上のこと…「振る」「放す」「持ちかえる」が、できないだけかもしれません。
そのうちに、何度もおなじおもちゃを「持つ」うちに、
『あれっ、なんか、音するよ!』って、
新しいこと「振る」が、したくなるし、
そうしておもちゃを動かそうとしているうちに、「振る」ができるようになる。
自分で動いて、できることを、ふやしていく。
それが、小さい子の遊びなんですね^^
できることが多くなることにともなって、
ひとつのおもちゃで遊ぶ時間も、しっかり長くなっていきますよ。
ご飯を作ったりおうちの用事があったり、
大人はいつでも子どもにつきあえるわけじゃないけれど、
おもちゃはいつでも、すきなだけ、子どもにつきあってくれます。
子どものやりたい!という気持ち…「主体性」を、いつでも受け入れてくれる道具。
おもちゃは子どもにとって、安心で、うれしい存在でもあります^^
おもちゃがあっても、子どもが遊ばなければ、大人が遊んで、「見せて」やればいいですよ。
赤ちゃんは、まわりの皆が立って歩いているから立つようになるし、ことばを話すようになるのです。
オオカミに育てられた女の子が、他の皆(オオカミ)が四足だから、二足で立たなかったように。ことばを話さなかったように。
「おなじ人間だったら誰でも自然に同じことができるようになる」ということは無くて、回りにモデルがあるからこそ、子どもは大人とおなじことができるようになっていくのです。
だから、
もし、遊びをみせてやっても、赤ちゃんが同じようにしなくても、大丈夫ですよ。
子どもはちゃーんと「見ている」から!
だから、ちゃーんと、やりますよ。
今はできないかもしれないけれど、やってみます。
明日かもしれないし、3日後かも。1週間後かも。1ヶ月後かもしれないけれど。
でも、ちゃーんと、やりますよ^^
赤ちゃんだって、やってみたいし、できたいし、動けることが、うれしいから!
宍戸先生がおしえてくださったことで、みなさんがびっくりされていたのは、
「おもちゃが必要なのは、10歳まで」ということかもしれません。
10歳までの子どもは、自分でモノを触って、いろいろ試してみて、
具体的にものごとを知っていく時期。
その経験と、そこから得る知の土台があればこそ、
抽象的なこと…、紙にかかれている図形もイメージできるし、文章題も理解できるようになる。
だから、ものごとを考えるための「道具」として、
おもちゃの存在は、子どもにとって、おおきな意味があるのです。
(もちろん、その質は、吟味が必要ですよ!)
かばんねこにとっても、聴いていてわくわくしてしまう、学びの時間でした。
この記事で、少しでも、
そこで得られた「いいこと」が伝えられていたらうれしいです。
次回は、
4歳から学童期へのワークショップと、大人講座のことを紹介しますね^^
コメントを残す