「ことばがおそくて…」と、お話されるかたがいらっしゃいます。
早い子も、ゆっくりな子もいるんだって、わかっているけど、まわりの同じ年頃の子どもたちと、つい比べてしまう。すごくわかります。わたしも、とても囚われていました。
今、ちびさんは、お母さんのお話することをいっぱい聞いて、自分のなかにためているところなんですね、きっと。
モノとことばがうまくつながっていなかったり、もうひといきだったり。
だけど、ことばのためのお手伝いは、ただ待つだけで、なんにもできないわけじゃないなと思っています。
あれれ、ちょっとゆっくりかなあ…と思ったら、できることって、ある。
かばんねこにいらっしゃるちびさんを見ていて感じるのですが、
お母さんのいうことをよくわかって、自分の言いたいことも伝えられるちびさんのお母さんは、たいてい、ゆっくりお話されるかたが多いです。その人のありかたとして、そうなのかなと思います^^
「ああ、りんごを持ったの。りんご赤いねえ。」
「ナイフでちょっきんするんだね。ギュッと持ってね。」
ゆっくりお話すると、聞きやすいですものね。
そして、ひとことが、短い。いろいろつめこんでないから、情報量が少なくて、わかりやすい。
そして、一番大事だなあと思うことは、
「今、この子が注目しているものについて、話す」ということ。
その子が見ているもの、やろうとしていること、していること、注意を向けたこと。
子どもは、何かをしながら人の話を聞くとかは、できません。
でも、自分が興味を持って「今」見ているものだったら、知りたいし、聞きたい。
言葉で表現できるんだったら、してみたい。伝えたい。
だから、キラキラした目で、話す人の顔をみて、しっかり聞いていたりする。
そうして、大好きなひとや、食べ物や、おもちゃの名前が、初語になったりします^^
ゆっくり、ことばひとつひとつをはっきり、短く、聞きやすいように。
その子が今、見て、聞いて、動いて、意識を向けているものを。
だから、子どもがモノにかかわって遊ぶ「おもちゃ」って、実はとても、おしゃべりがしやすいのです。
その子が今、見て、聞いて、動いて、意識を向けているものが、わかるから。
そんなふうにして、ことばが子どものなかに蓄えらていくお手伝いは、
いつもそばにいる、その子が大好きな大人のひとだからこそできるお手伝いなのだと思います。
おしゃべりさん、早口さんには、ちょっとつらいかな^^????
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