かばんねこ店主ブログ
コドモト

大事は「できた!」の前

トントン大工さん「できた!」の遊びの過程

積木でもお絵かきでも折り紙でもなんでも。
「みてみてー!」って見せてくれますね。

なんだこれ
て思うこともある。
でもやっぱり、なんか褒めたいし…

とりあえず
すごいね、じょうずだね、
とか言ってみる。

けども、
それでもいいけど、それだけだとたぶん、
「すごくきれいじゃないと褒められない」
「じょうずにできないとダメ」
という思い込みを
上手にすり込んじゃうことがある。

だから、
「わーここの色使い好き!」
「ここのかたちきれいだね、いい考えだなあ…」
「すっごい丁寧だねー」とか

「わたしはここが気に入った」
「わたしはここが楽しい」

おもに表明してみてはいかがでしょうか。

たとえば塗り絵、
「できた!」の前には
「はじめ」から「おわり」までの「過程」があります。

子どもたちはそれをやりながら、
いろんなことを体験したり、感じたりしている。

力加減で色が変わるのが面白いな、
ふちをきれいに塗ろうとして
ここはうまくいった、
あーはみ出しちゃった、
色を重ねていったときの変化が不思議、
匂い、手触り、
どんなふうに手を使ったらいいかな、
紙をこすったときの色のかすれがきれい、
汗が落ちた時のふやふや感がおもしろい、
上から色を重ねてきれいに直せた、
思うとおりにいかなくて気にいらない、
なんかここの色すごくよくできた

その「過程」が、楽しみのすべて。
そしてやりきって、
「よし」と、満足して終わらせるのです。

だからまあ、できた!の後、
子どもは
仕上げた塗り絵を放置したり、
できた折り紙を「いらない」と言ったり、
あっさり積み木を壊したりする。

さあ、手渡された塗り絵には
子どもの手が積み重ねた仕事が、そのまま残っていますよ。
あなたの「すき」を、伝えてください。

具体的な「あなたのこの絵のここがすき」が、
子どもが「自分はすてき」という気持ちを育むのを応援してくれるのです。

ぼんやりした「すごい」より
はっきりした「ここがすき」

できたら、
わたしもそう言ってもらいたい。
(募集してます)

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