子どもを育てる「モノ」と「ヒト」から

ワークショップ, 子どもとそだつ 0 Comments

オーボールは、いろんなふうに遊べるんだよ!シフォンをつけて、流れ星。どんなふうに投げるかで、シフォンの動きが変化する。

土曜日は、かばんねこのたぶん4周年講座でした。
テーマは『子どもが育つ「モノ」と「ヒト」』。
東京から「遊び環境コーディネーター」の横尾泉さんにおいでいただき、おもちゃとあそびと育ちのお話をしていただきました。

オーボールにチェーンをつけて、ガラガラに。チェーンが偶然に外れる体験から、「外す」ための発見と試行錯誤がはじまる。

なにより気を引き締めたくなったのは「わたしたちは、大人も子どもも望むと望まざるとにかかわらず、いろんな情報と刺激にさらされている」お話。
そう、やっぱりスマホ、タブレット。デジタルゲーム、ユーチューブ。

 

ちょっと画面を触るだけで、すぐに面白いことが起こる。それに反応して操作すると、またすぐに刺激が返ってくる。刺激→反応、刺激→反応…。

 

楽しいし、刺激が続くから子どもも飽きずに、あっというまに時間が過ぎる。
おとなを煩わせることなく、ひとりでしずかに遊んでいてくれる。
面白いよね、楽しいよね。でもそれって、「集中して遊んでる」っていうのかな?
繰り出される刺激に目や気を奪われているだけじゃない?
そしてほんとうなら、4歳ならできていた、5歳ならできていたことが、できない。
本来なら遊びのなかで体験してきていることを、満足に経験していないのかもしれない。
保育園の活動のなかでも、十分に発達してしかるべきところまで至っていない、そんな事例が多くなっているのだそうです。

 

そうしてそんなデジタルな遊びの世界に慣れてしまうと、たとえば積み木のように自分から働きかけなければなにも変わらない、自分の手や頭を動かさなければ面白い世界には行けない、そんな一見「地味」な遊びには戻ってこられなくなってしまいます。
どうやって遊んだらいいのか分からない、やろうと思ってもできない、困ったときの解決策が模索できずみつけられない、だからつまらない、そんなふうに。

 

本来なら、たとえば積み木をひとつ積んで、もうひとつ積んで、すこしずつできることをやっていってみたら、すっごく面白い世界が待っていた!そんな喜びと、楽しみと、達成感をいっぱい感じられるあそびの世界です。
大人も子どもに体験してほしいと願っている遊びと育ちの豊かな世界に、出会えずに、体験できずに、深められないままに、大きくなってしまう。

お話を聞きながら、子どもの遊ぶ様子をみる。よい遊びの道具の「良さ」に出会えたかな^^

だから、
0・1・2歳の頃が、とっても大事!
ただ手に持つだけ、ただ動きを見るだけ、ただ箱に入れるだけ、ただ並べるだけ、ただ積むだけ…。
そんなことを、子どもたちは「ただ楽しいから」やっている時期。

 

押したら玉が動いた、「楽しい!」
積み木を3個ならべたら長くなった、「うれしい!」
大きい順番にしてみたらきれいにならんだ、「おもしろい!」
箱にぴったりおさまった、「きもちいい!」
いい音が鳴った、「すき!」
子どもたちは自分の手を動かして、そこで起こったことをひとつひとつ体験し感じながら、その経験をじぶんのなかに落とし込んでゆくのです。
そうしていろんなことを試し、うまくいったりいかなかったりしながら、いろんな経験の知もたくわえていく。

 

大人はすぐに「このおもちゃで遊んだら○○できるようになりますか?」「これをやったら集中力がつきますか?」そんなふうにすぐに結果を求めてしまうけれど、
でも本当は、そこに行き着くまでの「過程」こそ、大事にするべきことです。

 

子どもの遊んでいる「過程」を大事に見て、子どもができるように上手に配慮したり、起こったことを一緒に喜んだり残念がったり、子どものうれしさや悔しさに共感したり。
そうした「過程」を大事に受け止めていれば、大人が求めている「結果」は、きちんとついてきます。

 

「知る」ということは、「慣れる」ということでもあります。
どうか01.2歳の「初めて」がたくさんのうちに、子どもにいろんなモノに出会わせてあげて。

箱は、大活躍のあそびの道具。この木製のスタックボックスは、丸い穴がすべての箱にあいていることがすごくイイ!赤い子が、窓から外を見ています。物語がうまれるよ^^

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