小中学生の「留年」って、子どもを「想う」って…?

そのほかいろいろ 10 Comments

おとといだったでしょうか?

大阪市長・橋下さんの、教育についてのニュース。

公立小中学校で、留年があってもいいというやつです。

 

「5年生が4年生のクラスの授業を聞きに行く、

4年生が3年生のクラスの授業を聞きに行くということがあってもいい」

という橋下さんの発言の部分が流れていました。

 

そんなこと、できる?????

 

そんなこと、自主的にできる子どもって、いると思いますか?

「ぼくは算数が苦手でよくわからないから、

ちょっと4年生の授業を受けてみたい」なんて、

そんな「いい子」がいたら、怖いです。

 

下の学年の授業を受けに行く。

そんな光景があるとしたら、それはやっぱり、

「大人による一方的な評価と、命令」

によるものでしかない。

 

「できない」という評価を一方的になされ、

その後の処遇を勝手に決められる。

「じゃあがんばればいい」って、前向きに考えられる子はいるでしょうか?

もし、それが私なら…?

それも、今の私ではなくて、

世界がまだ狭くて、大人の影響力が絶大で、友達との関係が大事で、

10年かそこらしか生きていない、子どもだったら…???

 

下の学年の子だって、色眼鏡なく受け入れるでしょうか?

親は?きょうだいは?

なにより、同じ学年の友達は???

大親友は??

 

「できる・できない」

それを意識するようになるのは、4歳ころです。

あの子は○○ができるようになった、でも自分はできない。

自分は○○が上手だ、でもあの子はまだうまくできない。

他者と自分の姿を、客観的に見られるようになるのです。

 

そして、できないことがあると、

「いまはできないけど、できるようになりたい!」

そんな前向きな気持ちと、

「できないから恥ずかしい」

「うまくできないからいやだ」

そんなもんもんとした気持ちを抱きながら、

それでもできるようになりたくてがんばることができたり、

くじけたり、涙が出たり、

でも友達と応援しあって勇気をもらってがんばったりして、

できるようになる。

 

4歳という小さい彼らにも、「自尊心」がある。

それを周りの大人はわかってやりながら、

「できることになるってうれしいよね」

「がんばってるね」

「もうちょっとでできそうだね、すごいね」

「できた!やった!やった!」

って、共感して、

子どもの「できるようになりたい気持ち」を大事にしながら、

「できるってうれしいな」「わたしってすごいな」

って、子どもが自分で思えるようにサポートする。

 

がんばることの尊さ、できることのすばらしさを自分でちゃんと感じ、

自分はがんばれる、そしてできる、価値のある人間だ。

子どもにそういう心を育てていけるよう努力することが、

大人の務めのはずです。

 

それは、小さい子でも、大きな子でも、変わらない。

大人だって同じです。

私たちは、

他者から認められて初めて、自分の価値を感じることができるのだから。

 

子どもを学力という面で一方的に評価し、

それがその子のすべての価値であるかのようにして

子どもに競争を課す。

それは、いちばん楽で、そして乱暴なやり方です。

 

学校は、勉強をするところだけれど、

同じ年頃の友達と集団で暮らすことができる大事な場です。

そこで、ケンカしたり、もめごとがあったりしながらも、

友達っていいな、仲間っていいな、

クラスのみんなで何かができるって楽しいな、

そんな、人とふれあうことの楽しみを、豊かに味わえる場所です。

その大事な場所を、子どもたちにも親にも先生にも、

競争の場としてのみ感じてしまう制度はあってほしくない。

 

1年生の次は2年生、その次は3年生、…。

「あなたはここにいていい、何が得意とか、何ができないとか関係ない、

○○市の、○歳の子どもという、それだけでいい」という存在の保証。

それさえも保障しないというのは、横暴にすぎます。

それも、学力の面だけで。

「○年生になったら、…」という明日を夢見ることも許さないなんて、

許さない。

 

子どもには、居場所が必要です。

条件付きでない、「あなたがいていい」場所。

家庭にも、一日の多くの時間を過ごす、学校にも。

居場所があって、自分を認めてくれる場所があってはじめて、

自分を大事にする心や、自尊心が育ちます。

わたしは、

子どもに多くを求める前に、与えるべきものを、ちゃんと保障してあげたいです。

 

障害のある子のこと、音楽や体育のこと、いろんな課題をはらむ問題です。

橋下さんも、子どものことを想って、という部分は変わらないはず。

多くの人に、子どもたちのことを想って、たくさんの議論を尽くしてほしいです。

大阪市・橋下市長の小中学生の「留年」って、子どもを「想う」って...?

“小中学生の「留年」って、子どもを「想う」って…?” への10件のフィードバック

  1. 藤井 より:

    お早うございます。
    何度も読み返しました。
    コドモトさんの子どもに対する
    優しさが伝わって来ました。
    >子どもたちのことを想って、たくさんの議論を尽くしてほしいです。
    大人の都合ではなく、
    子どものために考えて欲しいです。
    いつも、ありがとうございます。

  2. コドモト より:

    藤井さん、いつもありがとうございます^^
    >コドモトさんの子どもに対する優しさが伝わって来ました。
    ありがとうございます^^このニュースを初めて聞いた時、
    なんで!と大声を出してしまい、
    子どもたちがびっくり、文字通り、跳びあがっていました(^_^;)
    >大人の都合ではなく、子どものために考えてほしいです。
    ほんとうにそう思います。
    楽に、簡単に、大人の都合のいいように
    子どもたちを何とかしようとするやりかたは、絶対に許せません。
    藤井さん、いつもありがとうございます^^

  3. 溶射屋 より:

    コドモトさん
    おはようございます。
    橋本さんがそのようなことを発言しているのですね。
    >子どもに多くを求める前に、与えるべきものを、ちゃんと保障してあげたいです。
    コドモトさんの思いはまさにその通りだと思います。
    子供の教育は慎重に考える必要あります。
    でもその前に、教える先生自体が思想をもっていると学ぶ子供たちもかわいそう。
    色んな問題はを抱えているのは事実なので慎重に検討してほしいですね。

  4. おはようございます
    子どもの心は繊細で、小さな心で本当に多くのことを感じています
    学ぶこと、知ること、できること・・・
    様々な経験を通して色々なことを身につけて行きますね
    そこには、やはり信じられる仲間がいて
    自分の居場所がある安心感があるというのも大きいですね
    多くの方が意見を出しあって、より良い方向へと議論が交わされることを願います(^^)

  5. コドモト より:

    溶射屋さん、いつもありがとうございます^^
    >子供の教育は慎重に考える必要あります。
    はい、偉い人の思いつきと大人の都合が先行しています。
    専門家の意見を聞いたりたくさんの議論を重ねることを、日本はしていません。
    >でもその前に、教える先生自体が思想をもっていると学ぶ子供たちもかわいそう。
    はい、特に小学生時代は、すごく影響されますね。
    いい先生でも、?という先生でも、子どもの心の基地は家庭です。
    親のがんばりどころですね^^
    >色んな問題はを抱えているのは事実なので慎重に検討してほしいですね。
    はい、本当にそう思います。専門家、現場の先生、父母、子ども、
    たくさんの人が関わって、「子どものために」努力してほしいです^^

  6. コドモト より:

    甲州市学習塾のこばやしさん、いつもありがとうございます^^
    >子どもの心は繊細で、小さな心で本当に多くのことを感じています
    はい、大人は子どもを未熟なものとして見がちですが、
    心で感じることはとても鋭く豊かで、大人ほど鈍くないですよね><!
    ほんとに「大人はわかってくれない」です。
    >学ぶこと、知ること、できること・・・様々な経験を通して
    >色々なことを身につけて行きますね
    はい、その姿はとても頼もしく、応援したいです^^
    >そこには、やはり信じられる仲間がいて
    >自分の居場所がある安心感があるというのも大きいですね
    はい、居場所、心のよりどころ、とても大切だと感じます。
    それがないと、自信もないし、がんばる力も湧きません。
    >多くの方が意見を出しあって、より良い方向へと
    >議論が交わされることを願います(^^)
    はい、ほんとうに…!

  7. 木仙人 より:

    こんにちは コドモトさん
    この話は私も行き過ぎと思いますね
    子供とはいえプライドがありますものね
    おっしゃる通り
    教育は社会の方向性まで変えますから
    しっかり議論されるべきですね

  8. コドモト より:

    木仙人さん、いつもありがとうございます^^
    >子供とはいえプライドがありますものね
    日本には子どものことを「未熟な」「導いてやらなければ成長しない」
    弱く、愚かな、存在として見る目があります。
    個性が云々…といっても、大人の都合のいい個性でしかありません。
    子どもはたいへんだなあ…
    >教育は社会の方向性まで変えますからしっかり議論されるべきですね
    はい、本当にそうだと思います。大きな視点を持つべき国が、大人が、
    対症療法のような未熟なやりかたで子どもの育ちを都合よくなんとかしようとしていること…
    とても恥ずかしく、責任を感じます。がんばらなくっちゃあ!です。

  9. こんにちは。
    このニュースは私も最初ビックリして、反対ではありますが、ただ橋本さんの考えも分からなくはありません。
    私たちの時にも、勉強についていけない子達を集めたクラスもありました。科目によってクラスに入ったり特別授業を受けたりしていました。
    確かにその子達が私たちと同じ授業を受けてもついて来れないし、無駄な時間を過ごしていたかもしれませんが、特別授業を受けることで勉強よりも大事なものを学ぶことが出来ます。
    私の次女はちょっと発達が遅いようで、妻はいつもこの子の将来が心配だ、他の子と同じ小学校にいけるのだろうかと言っています。でも私はまったく心配していません。仮にこの子が特別教室に入れられたとしても、養護学校に行ったとしても、留年したとしても、なんら気になりません。
    だって、私の子ですから、それ以外何があっても私の子です。
    とにかくかわいいんです。
    子供といっしょにいると癒されるんです^^
    アメリカではエンジェルと言うらしいですが、まさにその通りですね♪

  10. コドモト より:

    誕生日プレゼント工場さん、いつもありがとうございます^^
    >確かにその子達が私たちと同じ授業を受けてもついて来れないし、
    >無駄な時間を過ごしていたかもしれませんが、
    >特別授業を受けることで勉強よりも大事なものを学ぶことが出来ます。
    はい、おっしゃる通りだと思います^^
    わたしも、「わかる、できる」うれしさはとても大事だと思うし、
    大人が丁寧に接してくれること、ゆっくりでもいいのだとおおらかに構えてくれること、
    自分は不得意だけれど最後にはわかった、できたと実感できることなど
    いろんなことを感じ学ぶことがあると思います。
    ただ、やり方!進め方!がとても大事、それだけです。
    >だって、私の子ですから、それ以外何があっても私の子です。
    >とにかくかわいいんです。
    自分のお父さんやお母さんが、自分をまるごと愛している、
    なにがあっても、ちゃんといつでも傍ににいてくれる、
    その実感は、子どもにとってとても大切で、必要なものだと思っています。
    誕生日プレゼント工場さん、お子さんたちもそうでしょうが、わたしもうれしいです^^
    >アメリカではエンジェルと言うらしいですが、まさにその通りですね♪
    はい、ほんとに^^
    全てのママやパパに、そういう実感を、たくさん心に刻んでほしいです^^
    そしたら、こんな教育の変な問題とか、出てこないかも…

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